2007年01月24日
マリー・アントワネット
アメリカ (2007)
監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン
ベル薔薇世代なのである。
マリー・アントワネットと聞くと、避けては通れないのである。
それでも、彼女のことはそんなによくは知らなかったのだなと思う。
どちらかというと架空の存在であるオスカルに思い入れてしまっていたから、
マリー・アントワネットは愛しのフェルゼンを奪った恋敵でしかなかった。
でも、この映画のマリーは、生きている。
物語の中のお姫様でなく、
フランス革命を引き起こした悪の権化でもなく、
ただの一人の女であると感じさせられる。
マリー・アントワネットとルイ16世。
私にとってはある意味、現実味のない人たちだったけれど、
それがこの映画ではとても人間的に立体的に描かれていて、
改めて彼らの人生に思いを馳せることができた。
10代の少年少女が、意思とは無関係に政略結婚させられる。
自分では選べない人生を必死で生きなくてはならなかった二人だ。
そんな彼らは、戸惑いながらゆっくりと、でも確実に絆を強めていく。
同士であり、親友であり、やっぱり間違いなく夫婦なのだと思う。
絶妙なテンポと彩り鮮やかな映像。
そしてクラシックとアバンギャルドロックがクロスする音楽。
そんなノリのよさが逆に、刹那を楽しむしかないマリーのせつなさを浮き彫りにしたりもしている。
実際にベルサイユ宮殿で撮影された映像が、
一度訪れたときの記憶に重なって、いっそう真実味を帯びて感じられ、
マリー・アントワネットが生身の人間だったことを強く訴えかけられる。
歴史に埋もれた本当の彼らの物語を、もう一度ひも解いてみたくなった。
■マリー・アントワネット オフィシャルサイト
監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン
ベル薔薇世代なのである。
マリー・アントワネットと聞くと、避けては通れないのである。
それでも、彼女のことはそんなによくは知らなかったのだなと思う。
どちらかというと架空の存在であるオスカルに思い入れてしまっていたから、
マリー・アントワネットは愛しのフェルゼンを奪った恋敵でしかなかった。
でも、この映画のマリーは、生きている。
物語の中のお姫様でなく、
フランス革命を引き起こした悪の権化でもなく、
ただの一人の女であると感じさせられる。
マリー・アントワネットとルイ16世。
私にとってはある意味、現実味のない人たちだったけれど、
それがこの映画ではとても人間的に立体的に描かれていて、
改めて彼らの人生に思いを馳せることができた。
10代の少年少女が、意思とは無関係に政略結婚させられる。
自分では選べない人生を必死で生きなくてはならなかった二人だ。
そんな彼らは、戸惑いながらゆっくりと、でも確実に絆を強めていく。
同士であり、親友であり、やっぱり間違いなく夫婦なのだと思う。
絶妙なテンポと彩り鮮やかな映像。
そしてクラシックとアバンギャルドロックがクロスする音楽。
そんなノリのよさが逆に、刹那を楽しむしかないマリーのせつなさを浮き彫りにしたりもしている。
実際にベルサイユ宮殿で撮影された映像が、
一度訪れたときの記憶に重なって、いっそう真実味を帯びて感じられ、
マリー・アントワネットが生身の人間だったことを強く訴えかけられる。
歴史に埋もれた本当の彼らの物語を、もう一度ひも解いてみたくなった。
■マリー・アントワネット オフィシャルサイト