は行

2011年10月03日

ブラック・スワン

アメリカ (2010)

監督:ダーレン・アロノフスキー
出演:ナタリー・ポートマン、ヴァンサン・カッセル


劇場公開のとき見逃したけど、再映があったので。


「生真面目」であることはなんと危ないのだろう。
 
白黒、善悪、昼夜、表裏、、、
往々にして後者を魅惑的に感じてしまうけれど。 

前者の象徴のように真っ白で優等生的に生真面目な人が
生真面目に黒くて悪どい人になろうとするとこうなるよ
・・・的な寓意に満ちたおはなし。

だけど、きっかけなんてそこいら中に転がっている。


■映画『ブラック・スワン』公式サイト
http://movies2.foxjapan.com/blackswan/ 

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2011年08月31日

引き裂かれた女

フランス (2007)

監督:クロード・シャブロル
出演:リュディヴィーヌ・サニエ、ブノワ・マジメル、フランソワ・ベルレアン


おフランス的自由奔放さと、
その対極のブルジョワ家庭のお固さの
歪んだ絡みにぞくぞくする。

しかしブルジョワ家庭の母ってホントこわいね。
最後の不敵な薄笑いに鳥肌が立った。


主人公については特に何もない。
恋する女の愚かしさはいつの世もどこの国も同じだから。


映画『引き裂かれた女』オフィシャルサイト

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2009年12月02日

母なる証明

韓国 (2009)

監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ


おばさんの変なダンス。
冒頭から鷲掴みされた。

母と息子。
あの、母の肩からのぞく下着のレースがどうしようもなくエロティック。
そして息子は、実はすべて分かっていて白痴のふりをしているのでは?
と感じさせる瞬間もあり、もやもやとした疑惑の空気をふりまき続ける。

深読みしようとして足を取られ深みにはまる。

母は、親でもあるけれど女である。
息子の保護者であるけれど、その息子に依存してもいる。

文化あるいは国民性の違いがスパイスとしてよく効いている。
昭和の、それも30年代くらいの日本は近い感じだったのかな、
などと考えたりもした。

ささやかなんだけど今の日本では思いもつかないような
妙にリアルだったりグロテスクだったりエロティックだったり
そんなシーンが効果的に入っていてドギマギしたりして。

ストーリーも結構なペースでどんどん展開していく。
情報を何も持たないまま見に行ったからすごく面白かった。

原題は「MOTHER」。
原題のままの方が母親という生き物を詩的に表現しているようで
よかったかもしれない。

映画「母なる証明」公式サイト

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2009年09月21日

プール

日本 (2009)

監督:大森美香
出演:小林聡美、加瀬亮、伽奈

母を亡くして1年。
彼女達と、母と私とは全然違うけど、
でも母と娘の物語というのは今の私には沁みる。

求めるが故の苛立ち。

当然、この中の母親の方が年齢が近いわけだけれど、
でも今の私が共感するのは娘の感情。

ただね、彼女には、たとえ離れていても
思いをぶつけることの出来る母がいる。
一緒に歌を歌える母がいる。
うらやましかった。

会いたいなぁ、母さんに。

プール オフィシャルサイト



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2009年03月25日

ホルテンさんのはじめての冒険

ノルウェー(2007)

監督:ベント・ハーメル
出演:ボード・オーヴェ、ギタ・ナービュ


ノルウェーって、いいなぁ。
ノルウェー、行ってみたいなぁ。

何かをひとつ踏み外すとどんどん違う方向に進んじゃう。
人生って実は常に二者択一を迫られてるのかもね。
毎日が当たり前に過ぎていくのはもしかしたら奇跡かも。

タバコを買いに行ってアパートから締め出されちゃうあの感じが
ものすごーくリアルでせつなくなったけど、笑えた。

『ホルテンさんのはじめての冒険』公式サイト

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