ま行

2007年10月10日

めがね

日本 (2007)

監督:荻上直子
出演:小林聡美、市川実日子、加瀬亮


たそがれる。
そんな時間を持つことすら忘れた日々を過ごしていただろうか。
いや、
私は毎日たそがれている気がする。

そんな私ですらなお、この映画を観て癒されるのは
あの海のせいだろうか?
それともあの食べ物たち?

そうだ、それに違いない。
「かもめ食堂」の流れをくむこの映画の食べ物が
人を癒さないわけがない。

でも、すっぱい梅干は、私はもう食べられないかもしれない。


映画「めがね」公式サイト

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2007年09月27日

ミス・ポター

イギリス/アメリカ (2006)

監督:クリス・ヌーナン
出演:レニー・ゼルウィガー、ユアン・マクレガー


メールも電話もない時代の恋は、じれったくも美しい。
時間が育むものの深さを改めて想う。

きっと会わない時間の方がロマンティックなのだ。

イギリス・湖水地方の美しい風景と
レニー・ゼルウィガーの赤いほっぺたは
ピーター・ラビットの世界そのものに見える。

ピーター・ラビットの絵本が欲しくなった。


映画『ミス・ポター』公式サイト

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2007年06月19日

舞妓 Haaaan!!!

日本 (2007)

監督:水田伸生
出演:阿部サダヲ、堤慎一、柴咲コウ


すごく落ち込んで心がガチガチのときに見たんだけど、
テンポのよさと突き抜けたおばかさ具合にホント癒された。

キャストに関して言えば、阿部サダヲは予想通り、堤慎一は予想以上、
柴咲コウは予想通りだったけど、でも舞妓姿は予想以下。
それに較べて小出早織の“駒子はん”は可愛かったなぁ。。。
あれが帰ってきた時効警察の真加出くんと同一人物だなんて
ちょっと見信じられないかも。
舞妓のあのお化粧には顔立ちの向き不向きがあるんだって改めて感じたな。

もう10年くらい行っていない京都の空気も味わえたし、
「一見さんお断り」のお茶屋のシステムもよくわかったし、
何より植木等の最後のスクリーン姿を見れたし、
突っ込みたくなることはたくさんあったけど、
でも見終わった後、楽しかった???って満たされた気分になれた。

舞妓Haaaan!!!の公式サイトどす。

at 23:41|PermalinkTrackBack(0)

2007年01月24日

マリー・アントワネット

アメリカ (2007)

監督:ソフィア・コッポラ
出演:キルステン・ダンスト、ジェイソン・シュワルツマン


ベル薔薇世代なのである。
マリー・アントワネットと聞くと、避けては通れないのである。
それでも、彼女のことはそんなによくは知らなかったのだなと思う。
どちらかというと架空の存在であるオスカルに思い入れてしまっていたから、
マリー・アントワネットは愛しのフェルゼンを奪った恋敵でしかなかった。

でも、この映画のマリーは、生きている。

物語の中のお姫様でなく、
フランス革命を引き起こした悪の権化でもなく、
ただの一人の女であると感じさせられる。

マリー・アントワネットとルイ16世。
私にとってはある意味、現実味のない人たちだったけれど、
それがこの映画ではとても人間的に立体的に描かれていて、
改めて彼らの人生に思いを馳せることができた。

10代の少年少女が、意思とは無関係に政略結婚させられる。
自分では選べない人生を必死で生きなくてはならなかった二人だ。

そんな彼らは、戸惑いながらゆっくりと、でも確実に絆を強めていく。
同士であり、親友であり、やっぱり間違いなく夫婦なのだと思う。

絶妙なテンポと彩り鮮やかな映像。
そしてクラシックとアバンギャルドロックがクロスする音楽。
そんなノリのよさが逆に、刹那を楽しむしかないマリーのせつなさを浮き彫りにしたりもしている。

実際にベルサイユ宮殿で撮影された映像が、
一度訪れたときの記憶に重なって、いっそう真実味を帯びて感じられ、
マリー・アントワネットが生身の人間だったことを強く訴えかけられる。

歴史に埋もれた本当の彼らの物語を、もう一度ひも解いてみたくなった。


マリー・アントワネット オフィシャルサイト

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2005年09月19日

メゾン・ド・ヒミコ

日本 (2005)

監督:犬童一心
出演:オダギリジョー、柴咲コウ、田中泯


優しい気持ちになれる映画だ。

状況設定は、あり得ない(ともいえないか?)かもしれないけど、
そこで描かれていることは、本当に普遍的なことなんだと思う。

誰もに心当たりがありそうな、瞬間。

誰かとふっと心が通う瞬間。
ココロの荷物をふっと忘れる瞬間。
人はみな孤独だと思い知る瞬間。
誰かのことを好きになる瞬間。

そんな瞬間たちが、ドキッとするほど鮮やかに展開していく。

人はみな、一人で生まれて一人で死んでゆく。
だからこそ、誰かと寄り添って生きたいと思う。
一人じゃないって、やさしい。

オダギリジョーは、文句なくいいし、
柴咲コウのぶすけ顔もすごくいい。
ゲイのおっちゃん達もみんないい。
そして田中泯の卑弥呼の存在感といったら。。。言葉がない。

細野晴臣の音楽もやさしくしみる。

オフィシャル・ホームページ

【追記】
時間がたっても、卑弥呼のあの台詞が、
「あなたが好きよ」が聞こえてくる。。。

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