か行

2011年11月16日

恋の罪

日本 (2011)

監督:園 子温
出演:水野美紀、富樫真、神楽坂恵


これも東電OL殺人事件。
いろんな人がこの事件に触発されていろんな作品を世に送り出す。
フィクションであってフィクションでない
そんな後味がつきまとう。


桐野夏生の「グロテスク」を読んだことから始まったこの事件への興味で
テキストとか写真はかなりの量に触れてきたけれど
映像になったものを見たのは初めてだと思う。 

現場の距離感とかスケール感とか物理的な明暗、
彼女が見ただろう景色。
その景色の中を普通に人が通り過ぎる映像。
ストーリーとは関係なく、そういうものに妙な説得感を感じてしまう。
 
彼がこの事件の何に惹かれて何を見せたかったのか。
そんなことを考えるともなく考えながら引き込まれていた。


■『恋の罪』公式サイト
 http://www.koi-tumi.com/

lalacinema at 15:51|PermalinkTrackBack(0)

2010年09月08日

キャタピラー

日本 (2010)

監督:若松孝二
出演:寺島しのぶ、大西信満、吉澤健


戦争がもたらすもの。
それはゆっくりと人の心を蝕んでゆく。
戦場ではない場所にもそれはじわじわとゆきわたる。 


これは反戦映画なのだろう。

 
さて原作はどうだったかなと考えたりもしたけれど
それはそれ、これはこれなのかもしれない。

小説も映画も
作品として世に放たれた瞬間、受け手が感じるものは自由でよい。

ひとつの小説から何を感じ、そこから何を発想するのか。
それをなんらかの形として表現する。

芋虫とキャタピラーは別物である。


若松孝二オフィシャルWebsite

lalacinema at 21:40|PermalinkTrackBack(0)

2010年06月26日

告白

日本 (2010)

監督:中島哲也
出演:松たか子、木村佳乃


今の子供の社会は過酷だ。
自分の子供時代も十分苦しかったけど
それが今だったらと思うとぞっとする。

面白かった。
そして怖かった。

原作の方が怖かったけど
映像になると異質の怖さがねっとりと貼り付く感じで。

日本映画、面白い。

■映画『告白』オフィシャルサイト続きを読む

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2009年10月21日

クリーン

フランス/イギリス/カナダ (2004)

監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・チャン、アルブレヒト・ハウザー、エレナ


自分の夢、自分の人生、自分の、自分の、、、
自分の欲望に執着しているうちに
本当に大切なものを失ってしまったりする。

往々にして気づいた時には、遅い。
でも遅過ぎはしない。

大切なものを大切にすることって
もしかしたらとても難しいのかもしれない。

そして自分の納得する生き方を貫くことも。

映画『クリーン』公式サイト

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2009年08月19日

ココ・シャネル

アメリカ/イタリア/フランス (2008)

監督:クリスチャン・デュゲイ
出演:シャーリー・マクレーン、バルボラ・ボブローヴァ


シャネルという人のこと、何も知らなかったな。
そういえば顔も知らない。
香水は知ってるのにね。
或いはそれは、彼女の思惑通りの「今」なのかもしれないけど。

70歳にして「クリエイティブには失敗もある」と言い放ち
コレクションの失敗も当たり前の1つの出来事として
次へ次へと進もうとするあのバイタリティーは。

ニット、ジャージ、パンツルック、、、
今の時代、当たり前に享受している着心地よく動きやすい服の恩恵。
もしもあの時代にシャネルがいなかったら、
女性がコルセットから解放されるのはもっと遅れただろうな。
そしたら今はどんな服を着てるだろう。

【シャネル語録より】
・美しさは女性の「武器」であり、装いは「知恵」であり、謙虚さは「エレガント」である。
・20歳の顔は自然の贈り物。50歳の顔はあなたの功績。
・香水をつけない女性に未来はない。


偶然だけど映画見たこの日、8月19日はシャネルの誕生日だった。

映画「ココ・シャネル」公式サイト

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