韓国
2009年12月02日
母なる証明
韓国 (2009)
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ
おばさんの変なダンス。
冒頭から鷲掴みされた。
母と息子。
あの、母の肩からのぞく下着のレースがどうしようもなくエロティック。
そして息子は、実はすべて分かっていて白痴のふりをしているのでは?
と感じさせる瞬間もあり、もやもやとした疑惑の空気をふりまき続ける。
深読みしようとして足を取られ深みにはまる。
母は、親でもあるけれど女である。
息子の保護者であるけれど、その息子に依存してもいる。
文化あるいは国民性の違いがスパイスとしてよく効いている。
昭和の、それも30年代くらいの日本は近い感じだったのかな、
などと考えたりもした。
ささやかなんだけど今の日本では思いもつかないような
妙にリアルだったりグロテスクだったりエロティックだったり
そんなシーンが効果的に入っていてドギマギしたりして。
ストーリーも結構なペースでどんどん展開していく。
情報を何も持たないまま見に行ったからすごく面白かった。
原題は「MOTHER」。
原題のままの方が母親という生き物を詩的に表現しているようで
よかったかもしれない。
■映画「母なる証明」公式サイト
監督:ポン・ジュノ
出演:キム・ヘジャ、ウォンビン、チン・グ
おばさんの変なダンス。
冒頭から鷲掴みされた。
母と息子。
あの、母の肩からのぞく下着のレースがどうしようもなくエロティック。
そして息子は、実はすべて分かっていて白痴のふりをしているのでは?
と感じさせる瞬間もあり、もやもやとした疑惑の空気をふりまき続ける。
深読みしようとして足を取られ深みにはまる。
母は、親でもあるけれど女である。
息子の保護者であるけれど、その息子に依存してもいる。
文化あるいは国民性の違いがスパイスとしてよく効いている。
昭和の、それも30年代くらいの日本は近い感じだったのかな、
などと考えたりもした。
ささやかなんだけど今の日本では思いもつかないような
妙にリアルだったりグロテスクだったりエロティックだったり
そんなシーンが効果的に入っていてドギマギしたりして。
ストーリーも結構なペースでどんどん展開していく。
情報を何も持たないまま見に行ったからすごく面白かった。
原題は「MOTHER」。
原題のままの方が母親という生き物を詩的に表現しているようで
よかったかもしれない。
■映画「母なる証明」公式サイト
lalacinema at 23:10|Permalink│TrackBack(0)│
2009年02月16日
悲夢
韓国/日本 (2008)
監督:キム・ギドク
出演:オダギリジョー、イ・ナヨン
眠いのを我慢するのは地獄。
ストーリーとか内容がどうであれ、
眠るまいとするオダギリジョーの悶絶は
見ている者の感覚に爪を立てる。
見た人に何かしらの印象を残すのはとても大事で、
それを成し得る作品はいいものだと思うから、
そういう意味ではこの映画もいい映画と言えるのかな。
身震いして鳥肌が立っちゃうような印象だけど。
映像としては独特のトーンがあって美しいと思う。
だけど誰でも思いつくはずの解決策になぜたどり着けないのか、
わざとグロい方向に進んでいる登場人物たちが愚かしくて
どうしても同調できなくて、ちょっとしらけてしまった。
残念。
■悲夢 -Himu-
監督:キム・ギドク
出演:オダギリジョー、イ・ナヨン
眠いのを我慢するのは地獄。
ストーリーとか内容がどうであれ、
眠るまいとするオダギリジョーの悶絶は
見ている者の感覚に爪を立てる。
見た人に何かしらの印象を残すのはとても大事で、
それを成し得る作品はいいものだと思うから、
そういう意味ではこの映画もいい映画と言えるのかな。
身震いして鳥肌が立っちゃうような印象だけど。
映像としては独特のトーンがあって美しいと思う。
だけど誰でも思いつくはずの解決策になぜたどり着けないのか、
わざとグロい方向に進んでいる登場人物たちが愚かしくて
どうしても同調できなくて、ちょっとしらけてしまった。
残念。
■悲夢 -Himu-
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2004年12月08日
オールド・ボーイ
韓国 (2004)
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン
オープニングのハングルを見て、韓国映画を初めて見るのだと気がついた。
しかし無駄な説明のないテンポの良さに、
作り手のいたずら心にも感じる笑いのスパイスが効いてて
上質のエンターテイメントに仕上がってると思う。
「サスペンス」と「面白い」という二つの言葉の意味が
辞書で説明されている通りに素直に感じられる。
はじめっからいいテンポでくすっと笑わせてくれたけど
実は腹の出た酔っ払い親父がデスだと気づくのにちょっと時間がかかった。
チラシやポスターになってる解放後の姿とは全く違うんだもん。
それだけこの映画のために体を作ったってことだよね、天晴!
それにしても『憎しみ』が何から生まれるのか、それを考えるとぞっとする。
何事もなく生きてきたつもりでいても、自分の気づかないところで
誰かに深い深い憎しみを抱かせているかもしれない。
15年監禁されても思い出せないくらいささやかな出来事で・・・。
これぞサスペンスだな。
そして、そういう復讐があるのか・・・と愕然とさせられる話でもある。
愛が憎しみを生み、愛を道具に復讐し、愛に帰結する・・・。
これ以上書いてしまうと15年監禁されるかもしれないのでここまでにしとこう。
気になる人は見るべし。
デスが15年食べ続けた餃子・・・美味しそうだったぞ。
オフィシャルサイト
監督:パク・チャヌク
出演:チェ・ミンシク、ユ・ジテ、カン・ヘジョン
オープニングのハングルを見て、韓国映画を初めて見るのだと気がついた。
しかし無駄な説明のないテンポの良さに、
作り手のいたずら心にも感じる笑いのスパイスが効いてて
上質のエンターテイメントに仕上がってると思う。
「サスペンス」と「面白い」という二つの言葉の意味が
辞書で説明されている通りに素直に感じられる。
はじめっからいいテンポでくすっと笑わせてくれたけど
実は腹の出た酔っ払い親父がデスだと気づくのにちょっと時間がかかった。
チラシやポスターになってる解放後の姿とは全く違うんだもん。
それだけこの映画のために体を作ったってことだよね、天晴!
それにしても『憎しみ』が何から生まれるのか、それを考えるとぞっとする。
何事もなく生きてきたつもりでいても、自分の気づかないところで
誰かに深い深い憎しみを抱かせているかもしれない。
15年監禁されても思い出せないくらいささやかな出来事で・・・。
これぞサスペンスだな。
そして、そういう復讐があるのか・・・と愕然とさせられる話でもある。
愛が憎しみを生み、愛を道具に復讐し、愛に帰結する・・・。
これ以上書いてしまうと15年監禁されるかもしれないのでここまでにしとこう。
気になる人は見るべし。
デスが15年食べ続けた餃子・・・美味しそうだったぞ。
オフィシャルサイト
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